クリーンピア21「閉館」問題について
みなさんは「クリーンピア21」をご存じでしょうか?
柏原、羽曳野、藤井寺の3市でつくる、柏原羽曳野藤井寺環境事業組合のゴミ処理施設で排出される熱(余熱)を利用した温水プールです。前方後円墳をモチーフにしたデザインで、屋根が開閉して換気できるようになっています。1998年(平成10年)開業で、石川や西名阪自動車道に近い、羽曳野市と柏原市の境目に建っています。「健康増進、市民相互のふれあい、コミュニケーションづくり」「リハビリテーション」(クリーンピア21のホームページより)などを目的とした施設です。3市の循環バスも運行されています。
いま、このプールを令和4年度末(2023年3月31日)をもって「閉館」する方向が出されています。2月2日の環境組合議会では、老朽化した開閉屋根の改修をやめ、「閉館」にむけた準備をする令和4年度予算が審議・議決されます。
昨年(2021年)10月5日、私が柏原市選出の環境事業組合の5人の議員の1人に選ばれた直後、環境組合事務局からクリーンピア21の現状や問題点について説明があり、まだ先になるが「閉館」を検討していると報告されました。羽曳野・藤井寺でも同様の「説明」がおこなわれました。
11月10日の環境事業組合の会議で「令和4年度末で閉館の方向」が提起され、「早ければ12月半ばまでに判断したい」との意向が示されました。「判断が早すぎる」「環境組合議員だけで判断していいのか」「市民に知らせなくていいのか」など意見が出されました。そのため、11月29日の柏原をはじめとして、3市議会でそれぞれ「説明」や「説明会」が開かれました。
また、12月市議会の質問(12月10日)で、羽曳野ではささい喜世子市議が、藤井寺は環境組合議員でもある瀬川さとる市議(それぞれ日本共産党の議員)が「閉館」問題を取り上げました。柏原では橋本みつお議員が「(クリーンピア21を)健康増進に活用し、市民に知らせるよう」質問しました(12月14日、詳細は橋本みつおブログ参照)。この議会のやり取りを聞いた、市民や利用者から不安や心配の声が上がっていました。
ご意見・ご要望箱『ぴあ助』に、「とても心配なことを聞きました。毎日通わせて頂いている『クリーンピア21』が閉鎖される、というのです。本当ですか。『老朽化』しているということですが、いつもきちんときれいに掃除、管理されていて、スタッフの皆さんが、力を入れて頂いていると感謝しています。実状を聞かせてください」(女性・74歳)などの投書が増えています。
これに対する回答…「ご質問の件ですが、施設の将来像については、閉鎖時期も含めて常々協議しておりますが、現在のところは何も決まっておりません。何等かの決定や変更がありましたら、ご利用者の皆様には都度お知らせいたしますので、引き続きのご愛顧を賜ります様お願いいたします」。この間、「閉鎖」「閉館」について、市民や利用者への説明や正式に意見を求めることはいっさいありませんでした。
また、市民・利用者の有志が、要望書を羽曳野市に1月20日提出し、署名用紙も作成し、クリーンピア21の存続を求めています。
日本共産党は、瀬川・江村両環境組合議員を先頭に、市民や利用者の声を届け、クリーンピア21存続のために全力をあげる決意です。みなさんのご意見やご要望をお寄せ下さい。市民・利用者の存続を求める運動にもご協力をお願いいたします。