共産党柏原市政対策委員長 江村じゅんのブログです。

2023年3月市議会 議案に対する代表質疑(1)

一年の予算を決める大事な3月市議会(2月16日~3月23日)が行われ、私が昨年に続き、日本共産党を代表しておこなった「2023(R5)年3月市議会での、議案に対する質疑」(3月10日)を紹介します。

 

<冒頭発言>
みなさんおはようございます。日本共産党の江村淳でございます。日本共産党柏原市会議員団を代表いたしまして、令和5年第1回定例会におきまして、議案に対する質疑をさせていただきます。

その前に、今議会での議案にも大きくかかわる、国の2023年度予算について述べさせていただきます。

岸田内閣の23年度予算の最大の特徴は、軍事費を5年間で43兆円も増やす最初の年としていることです。安倍政権以来、軍事費は毎年増やされ、さらに補正予算でも多額の追加がなされてきたのと比べても、桁違い、まさに異次元の大軍拡です。歴史上初めて軍事費に建設国債が充当され、増大する軍事費をまかなうため、大増税が押し付けられようとしています。また、このような軍事費の異常な突出のあおりを受けて、社会保障や暮らし・営業の予算は削減されるか、または物価上昇にも足らないわずかな伸びに抑えられています。結果として予算案は、いま国民を苦しめている物価高騰などの問題に、まったく無為無策の予算案となっています。1月21日に総務省が発表した22年12月の全国の消費者物価指数は、前年同月比で4.0%増という高い上昇率となり、41年ぶりの歴史的な物価高となりました。22年には食品の値上げが2万6千品目近く、23年も4月までに1万品目を超える値上げが予定されているといいます。歴史的な物価高騰の原因は、ロシアのウクライナ侵攻による石油や小麦価格の値上がりもあります。しかし、日本の場合には、アベノミクス以来の超低金利政策が、依然として続けられていることによる円安の影響が大きくなっています。岸田内閣が進めようとしている大軍拡は、日本の平和も、国民の暮らしも、そして財政にとっても、重大な危機をもたらすものです。

日本共産党は、大軍拡・大増税の政治から、国民・市民の平和と命、くらしと営業を守る政治に変えるため、今議会におきましても頑張ります。

 

それでは議案に対する質疑に入ります。

整理番号64、議案第1号 令和5年度柏原市一般会計予算

歳出(款)2総務費 (項)1総務管理費 (目)4財産管理費 市内循環バス運行管理費4089万4千円(予算書P91)。質問項目は「市内循環バスをはじめ公共交通の充実をどう図っていくのか、今年度の取組について伺う」です。

昨年2022年(R4)、市内循環バスの位置情報を知らせるバスロケーションシステムの導入を行い、今年2月に運用を開始したと報道されたところです。また、人工知能AIを使ったバスの利用データの分析に昨年10月から着手すると、昨年の9月市議会でも聞いていました。

市内循環バスを軸とした地域の公共交通を充実させる取り組みを、23(R5)年度もさらに進められると思いますが、どのように考えておられるのでしょうか、お伺いします。

 

答弁( 利用者がバスの走行位置情報を確認できるバスロケーションシステムを導入し、令和5年1月25日より運行を開始。バス車内に設置したAIカメラで市内循環バスのデータ収集を行ってきた。令和5年度から令和6年度の2か年で、公共交通に精通した専門コンサルタントへの検討を委託する )

 

質問2

市内循環バスから得られたデータをもとに、R5年度から2年間かけて、柏原市での将来の公共交通のあり方について検討されることを確認いたしました。また、他の自治体の交通手法を参考にして、柏原市に適した公共交通を検討するとのことですので、さらなる努力に期待します。

ここで、大阪市のオンデマンドバスの取組を紹介したいと思います。

大阪市では、AIオンデマンド交通の社会実験を、大阪メトロや民間企業の力を借りて、2022年4月から、生野区と平野区に加え、北区と福島区で社会実験を行っています。この2月には2週間にわたって満60歳以上の高齢者を対象に、無料のお試しキャンペーンも実施されました。

AIオンデマンド交通は、既定の経路や時刻表がない予約型のバスで、利用者の予約に対しAIによる最適な運行ルート、配車をリアルタイムに行う乗合輸送サービスです。料金は場所や事業者によって違いますが、大人300円、小児150円または大人210円、小児110円となっています。

大阪市のホームページでは「引き続き、今後の人口減少や高齢化の進展などにより地域交通をめぐる環境の変化が見込まれることから、将来にわたって持続可能な移動手段を確保するため、AIオンデマンド交通といった新しい交通手段の社会実験に取り組みます」と掲載されています。

さて、ここでお聞きします。先ほどの答弁で、地域住民の方々のニーズを把握するため、アンケートやヒアリング等をおこなうと述べられました。注目して聞きましたが、これは非常に重要だと思います。具体的には、どのような方法でニーズ把握をされるのか、伺います。

 

答弁( 自治会や町会等への地域に出向いてのヒアリングや意見交換、市内循環バス利用者に対する個別アンケートなどを考えている )

 

質問3(まとめ・要望)

ヒアリングや意見交換など、「地域に出向いておこなう」とのことで、直接市民や利用者の声を聴いて生かしていただきたいと思います。アンケートもなるべく広く集めていただきたいと思います。

あわせて、この間繰り返し要望しておりますが、地域公共交通の柱として、市内循環バスの充実、なかでも土曜日・日曜日の運行を求めます。現在、循環バスを運行していない地域では、本郷地域や雁多尾畑地域など、先ほど紹介しましたオンデマンドバスなどを活用するよう求めます。また、重度障害者のタクシー利用者に補助しているような、高齢者へのタクシー割引券の発行など、さまざま組み合わせていただき、地域住民の足を充実させるよう、要望します。

→以下、議案質疑(2)に続く