令和6年度一般会計予算の不認定討論の一部です。
不認定の理由4つ目。
文化会館リビエールホールの改修工事設計業務をおこなったことがムダになるからです。
2024年度、リビエールホールの改修のため、空調設備の更新工事約730万円、トイレの改修など約250万円、合計約980万円の設計業務を行いました。
ここで経過を説明します。2023年6月の計画案では、市民文化センターのうち図書館をリビエールホールの地下に移転する案が、市民意見を受けて同年10月、リビエール単独の改修計画になりました。2024年度予算で、空調設備やトイレ改修の設計業務を計上し、実施しました。
また、昨年秋、ホールは1年前から予約できるため、工事をおこなう間や休むつまり「休館」をお知らせしました。
ところが、今年になって、リビエールホールはさらに大規模改修が必要となり、4月に設置された行財政改革推進本部の下に設置されたワーキンググループで整備計画を見直し、複合化する方向になった、というのが経過です。
今回の市民文化センター(公民館・図書館)とリビエールホールを複合化する方針案は2つです。
1つは、新築案。旧ハローワークなどの跡地に公民館・図書館を移転し、500人規模の中ホールを複合化する案です。
もう1つは、今の公民館・図書館の長寿命化改修計画を一部変更して200名の大会議室にする案です。ここで最も重要な点は、2つの案どちらにしても、リビエールホールは「単独で維持することは難しい」と「閉館・廃止」が前提となっていることです。
公民館・図書館の改修計画は今年8月に設計業務が終わり、2026年1月4日から約1年半の長寿命化改修工事をする予定でした。市民への説明やワークショップなどを繰り返し、積み重ねともに創り上げてきたものが、一気に壊されかねません。
リビエールホールは、今年11月1日から約1年半休んで、空調設備やトイレの改修をする予定でしたが、設計業務に基づく工事予算も計上されませんでした。つまり事実上の「閉館・廃止」です。しかし、ホールの壁にはいま、「貸館予約受付 再開延期のお知らせ」が貼られ「令和7年11月1日(土)~未定」とされています。
いま、利用者や市民のなかで怒りが広がっています。
「柏原市第九を歌う会」は休館前の10月26日、演奏会をおこないました。歌う会は2001年に結成し来年25周年を迎え、1998年オープンのリビエールホールとともに歩んできました。本会議質問の23日に方針案が示され、「休館」まであと1週間という時に、事実上の「閉館」が明らかとなりました。「休館」と「閉館」では一文字だけでも大違いです。文化・芸術の拠点がなくなります。来年は別会場で開催し、再来年はリビエールで開催するとの希望が、絶望に変わりました。大阪教育大学の学生さんたちも、定期演奏会の会場に困っています。ホール関係者はいきなりの失業です。取引業者にも多大な影響を及ぼします。
みなさんの怒りは当然です。市長、第九の演奏前、出演者にあいさつされましたね。「来年で25周年がんばってください」と。その時、拍手がまばらだったのではありませんか? 出演者は、突然の閉館にだまされ、裏切られたことに怒り、市長に無言の抵抗をされたのです。
この間の経過からみて、改修の計画性がない、予算を付けない、説明がないとなれば、議会の軽視であり、市民不在です。市の責任、なかでも市長の責任は重大です。市長の不信任に値します!!
議員のみなさん、決算を認定すれば、リビエールの閉館を認めることになります。約980万円の税金がムダになります。政党・会派にかかわらず、議会人、市議会として、市民のみなさんへの責任が問われます。議会としての汚点を残さないでください。
以上の理由から、認定第1号 令和6年度柏原市一般会計歳入歳出決算の認定については、断固認めることはできません。これにて決算の不認定討論を終わります。
採決の結果、維新・自民・公明・参政党・国民民主の議員が賛成しました。
2025年11月26日 4:23 AM |
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9月30日より4年間の任期が始まりました。
会派表
2025年10月7日 4:40 PM |
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江村じゅん議員が行った反対討論です。
議案第38号 令和7年度柏原市一般会計補正予算(第3号)
日本共産党柏原市会議員団の江村淳でございます。
私は、議案第38号 令和7年度柏原市一般会計補正予算(第3号)に反対の立場から討論をおこないます。
補正予算(第3号)には、市民にとって大事な予算も含まれています。水道基本料金を2カ月無料にするための、大阪広域水道企業団への負担金5035万1千円などが含まれています。その一方で、市民にとって税金のムダ遣いとなる内容を含んでおり、認めることはできません。
今回の補正予算には、公共施設等再編整備事業6127万円と、これに関わる債務負担行為、産業廃棄物処理業務1350万円、庁用備品等移転業務320万円の2つが含まれています。加えて、恩智川(法善寺)多目的遊水地上面整備工事1千万円が含まれています。
反対する理由の第1は、予算の使い方の問題です。
財政状況の悪化が熱い焦点となる中でも、市民交流センター関連事業を進めることに重大な問題があります。
補正予算の内容は、廃止される勤労者センターやオアシス、やすらぎの園での備品などの処理費用、市民交流センターで使う備品の購入費用、スキップキッズや保健センターの移転費用のための、歳出であり債務負担行為です。つまり、サンヒル柏原を市民交流センターに移転することにより、玉突きで施設の統廃合や移転が必要となるため、関係する費用の支出や債務負担が必要となるのです。
サンヒルの改修工事そのものが約10億2千万円です。
これに加えて今回の関連予算が6127万円、2つの債務負担行為の合計が1670万円です。さらに各施設の解体工事などの費用がかかります。公共施設再編整備の関連事業は概算約18億円と見込まれ、交付金や有利な起債があるといっても、市の負担は数億円にも上ります。今年3月市議会、4月臨時議会などで議決するとともに、議会の度に、市の厳しい財政状況が問われ、行財政改革が喫緊の課題として議論されてきました。
財政負担が大きく、税金のムダ遣いとのそしりは免れません。
反対する理由の第2は、公共施設再編整備による施設の玉突き問題と、市民交流センターへの改修事業によって市民の利便性が悪化する問題です。
公共施設等再編整備事業は、サンヒル柏原を市民交流センターに移転することにより、玉突きで施設の統廃合や移転が必要となります。
市民交流センターでは、これまで高齢者への相談活動や管理運営していた人が配置されなくなり、貸室やカラオケなど多くが無料から有料になり、市民の利便性が悪化することは間違いありません。
そもそもサンヒル柏原は、高台にあり交通不便という立地問題、つまり避けられない根本矛盾があります。
公共施設再編事業に対して、市民から繰り返し意見があがり、変更も繰り返されてきましたが、サンヒル改修計画の根本問題がなくなる訳ではありません。
また、日本共産党はこの立場から、公共施設再編事業に一貫して反対してきました。
反対する第3の理由は、財政悪化を理由に市民の期待を裏切る問題です。
恩智川(法善寺)遊水地の整備事業が大きく縮小される計画に変更されているからです。
恩智川遊水地の整備事業は、「厳しい財政状況」のため、全体の工事を4つの工程に分け、しかも1つ目の工事でさえ芝生広場などに限定し約3億4千万円の予算に縮小します。4つ目の工程とされる、スケボーパークなども含めた、当初の整備計画は約6億円とされていました。
この整備計画で市民アンケートやパブリックコメントをおこない、住民説明会や都市計画審議会、防災計画の策定など進めてきました。ところが、「厳しい財政状況」を理由に、この間の経過をくつがえして計画を縮小することは、「市民及び市の機関は、対等の立場に立ち、協働してまちづくりを推進する」とした、柏原市まちづくり基本条例に違反します。
日本共産党は、市民と市が共に創り上げてきた公園、ベンチを設置し、遊具広場には木陰をつくる高い木を植え、トイレ棟もつくり、バスケットやフットサル、スケートボードのできる公園に、恩智川多目的遊水地の整備事業に立ち返ることを求めます。
以上の3つの理由から、日本共産党は市民目線で税金のムダ遣いをチェックし、公共施設等再編整備に関わる歳出と債務負担行為、ならびに恩智川(法善寺)多目的遊水地上面整備工事を認めることはできません。以上をもって、令和7年度柏原市一般会計補正予算(第3号)への反対討論とします。
起立採決の結果、反対2 賛成13で可決されました。
2025年7月2日 9:34 AM |
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