くらしの相談、市政への要望は日本共産党柏原市会議員団までお気軽にお寄せください。

活動報告

一般会計予算の組み替え動議に対する賛成討論

山本まみ議員が提案し、橋本みつおが賛成討論しました。

結果は、賛成3 反対13で否決されました。

議案第1号 平成27年度柏原市一般会計予算に対して、日本共産党柏原市会議員団を代表しまして、原案に反対、組み替え動議に賛成の立場から討論を行います。

まず初めに、議会と執行機関が権限を明確に分かち合って相互に牽制しあう「対立の原則」を基本とする以上、議員は常に執行機関とは一歩離れていなけれてばなりません。執行機関に近づき過ぎて1つになってしまっては、批判も監視も適正な政策判断もできないのは当然で、議会の存在理由がなくなってしまいます。私は、住民の立場に立って実質的な審議を尽くすことが、今、柏原市議会の使命であると考えます。そこで、総額約244億円の予算が提案されていますが、1000円たりとも、市民の立場から見て、問題がないとお考えでしょうか。100条員会を立ち上げともに頑張ってきた同僚議員のみなさん、この予算の原案に何1つ問題がないのでしょうか。

それでは、原案に反対する理由を述べます。

第1の理由は、まちの魅力づくり課事務費 嘱託職員報酬が予算化されています。この予算は、サンヒル柏原へ出向している職員の人件費です。しかしながら、現在、その役割である、運営面での適切な援助や柏原市とサンヒルとのパイプ役を果たしているとは思えません。

第2の理由は、今年度も自衛隊隊内生活体験研修負担金が組まれています。柏原市の新人職員研修を、自衛隊八尾駐屯地で2泊3日で行うものです。ヘルメットをかぶり、トラックに乗り込み、信太山駐屯地に行くことや30分ランニングや10キロ行進訓練等が果たして意味あるでしょうか。研修は、業務と無縁な戦力組織としての自衛隊での体験入隊であり適切さを欠くものです。だからこそ、大阪府内で自衛隊での職員研修を行う自治体はありません。到底認めることができません。

第3の理由は、公立施設民営化事業です。法善寺保育所を平成28年度から公立から民間の社会福祉法人さんに移行させるための予算ですが、本会議の代表質疑でも市民福祉委員会でも明らかになりましたが、今回選考された社会福祉法人さんには問題が多すぎます。民間委託化は1年間先延ばしにすべきです。この事業は今年度執行すべきではありません。

第4の理由として自然体験学習施設管理運営事業として、12,036千円が計上されています。本会議の代表質疑でも建設産業委員会でも指摘しましたが、問題が解決されていない竜田古道の里山公園内に設置されることや計画性があまりにもずさんであること、また、土砂災害警戒区域に隣接しているなど立地場所的から見ても危機管理上・安全面からも課題・問題が多すぎます。竜田古道の里山公園内に自然体験学習施設設置し運営すべきではありません。

第5の理由として、学力対策事業、学力向上対策業務委託料が計上されています。この事業は、モデルケースとして、市内の小学校2校にたいし、5年生の国語の時間に1週間に1度、民間の塾の講師が授業を受け持つための予算です。通常の授業は公教育の根幹であり、学校現場からも疑問視する声がある中で到底認めることはできません。

以上、これらの予算は、削除するのが適当と考えます。削除予算総額は、3000千41万円です。

この財源を使い拡充・創設する予算として、1つ目に、毎年約500人規模で人口が減り続けている中で、若い世代に柏原市に定住してもらう必要があります。その1つの施策として、新婚世帯居住祝い金制度の創設は有効であると考えます。

2つ目に、大阪府下的にも、こども医療費助成事業の通院の対象が中学校卒業を対象とする自治体が過半数を超える中、柏原市でも、中学校卒業までを目指す上でも、現在の小学校6年生から中学校2年生まで拡充させることは重要であると考えます。

3つ目として、柏原市火葬場の大人の使用料を現行の15,000円に据え置くための予算です。15000円は大阪府下の自治体の平均的な金額です。今議会で2万円に引き上がる提案がされていますが、本会議でも明らかになりましたが、大阪府下の市の中では、最高の使用料となってしまいます。今回の提案で、現行の15000円を維持することができます。

議員のみなさん、予算、つまりお金の使い方を変えれば、柏原市のためにもなり、市民にも喜んでもらえる予算にすることは可能です。以上の理由により、平成27年度柏原市一般会計予算に対して、原案に反対の立場、組み替え動議に賛成の討論といたします。議員のみなさんの賛同をお願い申し上げまして討論を終わります。ご清聴ありがとうございました。