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活動報告

令和4年度柏原市国民健康保険事業特別会計決算の不認定討論

最終本会議で行った討論を紹介します。

日本共産党柏原市会議員団の橋本みつおでございます。

私は、認定第2号「令和4年度柏原市国民健康保険事業特別会計(事業勘定)歳入歳出決算の認定ついて」不認定の立場から討論を行います。

 

委員会審議でも明らかになりましたが、令和4年度の柏原市の国民健康保険料は、未就学児のいる世帯と賦課限度額99万の世帯以外、全ての国保世帯が値上がりなりました。

具体的には、所得がない65歳以上74歳以下の夫婦2人世帯では、37247円に値上がりしました。

 

この保険料は、大阪府下43市町村の中で上から3番目に高い国民健康保険料です。

 

また、現役世代である所得200万円の4人世帯いわゆる国のモデルケースの保険料は、4237円増加し412109円の値上げにいなりました。

 

この保険料は、大阪府の統一保険料金額です。

 

412109円の保険料が全国の自治体で1番高い保険料です。

 

北海道札幌市は、339360円。

埼玉県さいたま市339000円。

 

東京都新宿区は、295526円。

愛知県名古屋市は、233760円。

 

京都府京都市354440円。

沖縄県那覇市は310900円です。

 

柏原市の412109円の保険料は以上に高いと言わざる負えません。

 

なぜ、大阪府の統一保険料がこんなに高いのか。

それは、大阪府以外の都道府県は、少しでも保険料を引き下げるために法定外繰入をしているからです。

 

4人世帯であれば、約600万円の所得で年間99万円の保険料がかかってきます。1か月の保険料は9万9千円です。

 

大阪府の統一保険料化がされるまでは、柏原市独自で保険料率を算定し、所得割、均等割、平等割で調整して、低所得者対策もされ、保険料の引き下げも行われてきました。

しかしながら平成30年度からは、維新府政が進める大阪府の統一保険料率を採用しました。

 

平成31年、令和元年度決算からは、今まで累計赤字だったのが、累積黒字に転じ、令和4年度の単年度黒字は7823万9772円になりました。

その結果、柏原市国民健康保険財政調整基金は、4億3336万265円にまで膨れ上がりました。

 

高すぎる国保料は市民の暮らしを苦しめています。

それにまして、令和6年度からは、大阪府の統一保険料化が完全実施されます。

 

柏原市独自で実施している、低所得者減免や医療費負担が3か月間免除されるという年金生活者の一部負担金減免制度も廃止されてしまいます。

以上の理由により、認定第2号「令和4年度柏原市国民健康保険事業特別会計(事業勘定)歳入歳出決算の認定ついて」は不認定といたします。ご清聴ありがとうございました。

10月の市役所控室の相談日 

市役所5階の日本共産党の控え室。

 

橋本、江村議員がお話をお聞きします。

電話は、市役所代表(072*972*1501)です。

4日( 月)、11日(水)、18日(水)、24日(火)・10時~13時

相談時間帯は、10時~14時です。

 

橋本みつおには、大県事務所(973*1660)にかけて頂き留守番電話にメッセージを入れていただくと携帯に転送されます。

令和4年度 柏原市一般会計 歳入歳出決算の不認定討論

最終本会議で行った、「認定第1号、令和4年度 柏原市一般会計 歳入歳出決算について」の江村じゅん議員の反対討論を紹介します。

 

採決の結果は、反対2(日本共産党)。

賛成13(自民・維新・公明他)。

可決されました

 

日本共産党柏原市会議員団の江村淳でございます。

私は、認定第1号、令和4年度 柏原市一般会計 歳入歳出決算に対して、「不認定」の立場から討論をおこないます。

 

認定できない理由は、以下に述べる2つの点からです。

 

第1点目は、衛生費の歳出、柏羽藤環境事業組合負担金6億1,364万円を認めることができません。

 

環境事業組合の余熱利用施設クリーンピア21が令和4年度末、すなわち令和5年2023年3月31日をもって閉館・廃止されました。平成10年(1998年)の開館以来、「健康増進、市民相互のふれあい、コミュニケーションづくりの場」「リハビリテーションの場」として、市民や利用者から愛され、惜しまれつつ約25年の歴史を閉じました。

 

令和4年度当初予算には、クリーンピア21の開閉屋根の大規模な改修工事を行わず、閉館することが盛り込まれ、その通りに進められました。

厚生文教委員会では、クリーンピア21の閉館は「ごみ焼却施設を更新するためにはやむを得ない」との意見がありました。

しかし、事実は違います。

 

私は、令和4年3月、柏原市一般会計予算への反対討論で、すでに、更新計画がないまま先行して閉館する問題点を指摘しています。また、ごみ焼却施設の更新へ動き始めたのは、令和5年2月の環境組合議会で、令和5年度予算に、地域計画の策定業務委託料が計上されてからです。

 

開閉屋根を大規模改修する計画については、令和4年11月の環境組合議会で、令和3年度決算を審議する中で、令和元年度と2年度にクリーンピアの雨漏り工事など、いわば中規模工事を約2500万円かけて実施したのに続いて、大規模工事を予定していたことが明らかとなりました。

 

つまり、令和3年度中に、急に改修工事をやめ、「閉館」という方向転換をし、令和4年度予算を提案したというのが、この間の経過です。

 

クリーンピア21の最大の魅力は「歩行プール」であり、構成3市内に公立・民間を問わず、類似する施設はありません。

元利用者の方は「美原のプールに通っています。遠くなったし、歩行プールもありません」と語っています。

やはり「健康増進施設」として、特に「歩行プール」は貴重な存在であったことがわかります。

 

最大の問題は、利用者・市民の声を聞かずに閉館したことです。

 

委員会では、「環境組合で決まったことを、柏原市議会で意見するのはおかしい」との発言がありました。

では、なぜ、クリーンピア21の閉館について全員協議会が令和3年11月末、柏原市でも開かれたのでしょうか。

それは、環境組合の議員だけ判断せず、3市議会に説明して判断すべきとの意見があったからです。

つまり、柏原市民全体にも関わるからです。

 

令和4年9月、柏原市議会に「『クリーンピア21』の存続を求める請願書」が提出されました。環境組合議会で閉館・廃止が決まった下でも、納得がいかない市民や利用者が、「1年でも長い存続を求める」とともに、「説明会、公聴会」の開催を要望したものです。

 

ここで、今年4月・5月に実施した「公共施設等再編整備基本計画(素案)」に寄せられた意見を紹介します。

<市民意見1>

クリーンピア21といい、勝手なことをしないで下さい。こんなことをしていたら、柏原市から若い人はいなくなるでしょう。高齢者も外出しにくくなり、フレイルから寝たきりになるのは、目に見えています。そうなれば、柏原市が面倒みてくれますか?

 

<市民意見2>

跡地の有効活用で、売却による財源化とあるが、永年かかって積み上げてきた市民の財産を売り飛ばし、業者を儲けさせるのは、もってのほか。クリーンピア21をつぶし、図書館をつぶし、文化センターをつぶす。こんなやり方は反対だ。

 

<市民意見3>

老朽化や利用者が少ないのを理由に再編統合するのでしょうか。公共施設は儲けるところではありません。市民がもっと利用しやすいように、広報や工夫を考えるべきです。3月末に閉館されたクリーンピア21も、存続を求めて要望しましたが、この案も全く同じように考えられています。市民・利用者にほとんど説明もなく、アンケートやパブリックコメントだけで、意見を聞いたとするのでしょうか。

 

大規模改修を道理もなく突然取りやめ、利用者や市民の声を聞かずに、クリーンピア21を閉館・廃止したことは許されません。

以上の理由から、クリーンピア21を令和4年度末に閉館した決算をふくむ、柏羽藤環境事業組合負担金6億1,364万円は認めることができません。

 

 

第2の点は、商工業振興費の歳出、プロジェクションマッピング設備設置工事委託料4,445万1千円の決算を認めることはできません。

私は令和4年3月の予算審議をはじめ、6月の財産の取得など、プロジェクションマッピング事業について審議を繰り返してきました。

 

本会議の一般質問で、プロジェクションマッピングの観覧人数が、今年「年間2万人以上と見込まれている」と報告されました。

総務産業委員会では、地域経済の振興のため、産業振興課と連携して、案内チラシを配布するなど、市内店舗への誘導に努めていること。

 

また、アンケートを実施して、「今回のご来訪で亀の瀬周辺で、どのくらいのお金をお使いになったか、あるいはお使いになる予定ですか」という回答項目を設け、「消費の動向を把握する」との答弁でした。

 

つまり、現時点では、地元のお店などがどれほど潤っているのか、経済効果は掌握できていないのが実態です。

 

私は1年半前の予算審議を思い起こします。

「観客2万人」で、国の統計資料から推測すれば、1人1万円の経済効果で合計2億円以上との試算でした。

 

また、「2億円の経済効果」は「可能性が潜在している」のであり、市内での消費促進は「今後の課題」とも答弁されていました。「経済効果」については、依然として不確実なのではないでしょうか。

 

プロジェクションマッピングを購入する理由は何だったのでしょうか。

最低でも5年間、市の持ち出しで運用し、マッピングそのものや亀の瀬をPRし、柏原市内で買い物をして、地域経済の賑わいを創り出すことです。

 

また、柏原市の魅力を感じてもらい、移住や定住を促進することです。いわば「選ばれるまち柏原」への起爆剤とすることです。

 

一方で、日本遺産「龍田古道・亀の瀬」など、魅力の発信についても議論してきました。

「カメノコーラ」や「すべらない下敷き」は好評で、あまり予算をかけなくても、ちょっとした工夫で、日本遺産をPRすることができています。『費用対効果』の大きさがうかがえます。

 

そもそも、このプロジェクションマッピング設備約4400万円は、新型コロナ対応の地方創生臨時交付金を使った「アフターコロナ向けの事業」です。

 

令和4年度の当初予算でみると、交付金 約2億1,700万円の内 約5分の1を占める事業でした。また、商工業振興費 約1億3,100万円の約3分の1でした。

令和4年、2022年の後半から、新型コロナ「第7波」と「第8波」の到来に加え、物価高や燃料高騰が追い打ちをかけ、市民のくらしや営業が一層大変になった時期です。交付金の使い道として、コロナ禍で苦しむ市民や業者などに対する直接の支援策として増額できなかったのか、疑問に感じざるをえません。

 

以上2つの点から、認定第1号、令和4年度 柏原市一般会計 歳入歳出決算を「不認定」として、討論を終わります。ご清聴ありがとうございました。