柏原市国民健康保険事業特別会計(事業勘定)予算反対討論
日本共産党柏原市会議員団の橋本みつおでございます。
私は、議案第2号令和5年度柏原市国民健康保険事業特別会計(事業勘定)予算に対し、反対の立場から討論を行います。
委員会審議でも明らかになりましたが、令和5年度の柏原市の国民健康保険料は、賦課限度額が99万円から102万円に上がる中、全ての国保世帯が値上がりなってしまいます。
国民年金だけの高齢者で柏原市で最も低い保険料の方は、2万4864円から2万6575円と1711円の値上げになります。
また、現役世代である所得200万円の4人世帯いわゆる国のモデルケースの保険料は、41万2109円から44万0235円と28126円も値上げになります。
4人世帯であれば、約570万円の所得で年間102万円の保険料がかかってきます。
1か月の保険料は10万2千円です。
所得の約2割が保険料負担です。
昨年から毎月物の値段が上がる物価高の現在、年金生活者や自営業者の暮らしをますます苦しめることになります。
大阪府の統一保険料化がされるまでは、柏原市独自で保険料率を算定し、所得割、均等割、平等割で調整して、低所得者対策もされ、保険料の引き下げも行われてきました。
しかしながら平成30年度からは、維新府政が進める大阪府の統一保険料を採用しました。
平成31年、令和元年度決算からは、今まで累計赤字だったのが、累積黒字に転じ、今では、約4億3千万円の基金が積み立てられています。
その基金が、保険料の軽減のため使えない仕組みになっています。
統一保険料化は47都道府県を見てもごくわずかな自治体だけです。
高すぎる国保料は市民の暮らしを苦しめています。
それにまして、令和6年度からは、大阪府の統一保険料化が完全実施されます。
柏原市独自で実施している、低所得者減免(令和3年度で174世帯)や医療費負担が3か月間免除されるという年金生活者の一部負担金減免制度(令和3年度16世帯)も廃止されてしまいます。
払いたくても払うことができない高すぎる国民健康保険料です。
市民の命を脅かす大阪府が進める統一保険料化は今すぐ中断すべきです。
以上の理由により、議案第2号 令和5年度柏原市国民健康保険事業特別会計(事業勘定)予算に対し反対の立場からの討論といたします。
ご清聴ありがとうございました。
コメントフィード
トラックバックURL: http://jcp-kasiwara.org/blog/archives/2210/trackback