小中一貫は統廃合加速
17日の参院本会議で、小学校と中学校を一体的に運営する「小中一貫校」の制度化を盛り込んだ学校教育法改悪案が賛成多数で可決、成立しました。日本共産党、社民党などは反対。16日の参院文教科学委員会で共産党の田村智子議員が反対討論に立ちました。
討論で田村氏は、小中一貫校の法制化で学校統廃合が加速されると指摘。小中一貫校の多くが統廃合と一体で計画・設置され、地域住民の統廃合反対の声を抑えこんでいることを示し、「学校統廃合のテコとなるものだ」と指摘しました。
田村氏は、義務教育段階から複数の学校制度・教育課程が設けられことになり、「教育の機会均等が崩される」と批判。英語の早期導入、教育課程の前倒しなど、新たな詰め込み教育が危ぐされるとともに、転出入する児童生徒への教育保障に問題が生じると指摘しました。
さらに、審議を通じて、小中一貫校が学力向上、いじめや不登校の減少に効果的だとする文科省の説明が「科学的に検証されたものとはいえないことが明らかになった」と強調。学校の大規模化や小学校高学年の主体的成長が損なわれるなど弊害は解決されていないと主張しました。
コメントフィード
トラックバックURL: http://jcp-kasiwara.org/hashimoto/archives/8132/trackback