日本共産党柏原市会議員 橋本みつおのブログです。

恩智川(法善寺)多目的遊水地事業について

大阪府のホームページより。

恩智川は寝屋川水系のひとつに属する一級河川です。

恩智川(法善寺)多目的遊水地は寝屋川流域を洪水

から守るため、寝屋川流域総合治水対策の一環として

進めており、恩智川の洪水を一時的に貯留する施設

として平成22年度から柏原市法善寺四丁目にて工事を

行っています。

工事内容は、多目的遊水地の周囲を恩智川本川の堤防と

同じ高さで周囲堤を巡らせると共に、

水を溜めるために地面より下を掘削しています。

併せて、遊水地に溜めた水を恩智川に戻すための

排水門の工事を実施しており、今後は恩智川の水を

遊水地内に引き込むための越流堤の工事を行う計画で、

令和6年には一定の治水効果を発揮できるように進めています。

平成23年6月議会

整理番号25、都市整備。恩智川多目的遊水地事業の進捗状況と今後の計画についてお尋ねいたします。

北村達夫政策推進部長 私からは、橋本満夫議員の一般に対する個人質問のうち、
整理番号25についてご答弁申し上げます。
 質問事項は都市整備、質問要旨は恩智川多目的遊水地事業についてでございます。
 現在、大阪府により整備が進められております恩智川多目的遊水地は、
市域の大雨により恩智川が増水した場合、その水を一時的に遊水地にためておき、
水位が下がった後に徐々に恩智川へ排水することにより寝屋川下流部の負担を軽減するもので
、総面積が11.4ヘクタール、貯留容積が16万立方メートルの施設でございます。
 お尋ねいただいております現在の進捗状況といたしましては、
大阪府によります用地買収率が平成23年5月末時点で95.8%で、
現在は文化財の発掘調査を進めながら遊水地の掘削が行われております。
 また、今後の予定といたしましては、
引き続き文化財の発掘調査と遊水地の掘削に取り組んでいくこととされており、
調査が終了した部分から順次築堤工事を行い、並行して排水門や管理棟、
管理橋などの付帯工事が行われます。
なお、事業の概成は、今後10年から15年程度を目標に進められておりますが、
文化財の発掘状況に依存するなど不確定な要素が多く、現在、明確な概成時期は示されておりません。
 また、市の上面利用につきましては、事業の進捗状況にあわせ、
市民の皆様や議会にもお諮りしながら検討してまいりたいと考えておりますので、
よろしくご理解賜りますようお願い申し上げます。
 私からは以上でございます。

5番(橋本満夫議員) それでは、整理番号順に再質問をさせていただきます。
 整理番号25、恩智川多目的遊水地事業の進捗状況と、今後の計画についてお尋ねしましたが、
昨年の12月議会での部長の答弁では平成28年と言われましたが、今の答弁では、
文化財調査にこれから最高15年もかかるという内容でした。
大阪府のホームページでは、法善寺多目的遊水地整備事業として、
寝屋川に合流する上流部(柏原市法善寺4丁目及び八尾市神宮寺3丁目)に遊水地を計画し、
既に完成している花園、また工事中である池島、福万寺とともに、恩智川の洪水を一時貯留し、
洪水時に1級河川寝屋川下流部への流量負担を軽減する。
大阪府立八尾翠翔高校のグラウンドを使用し、柏原市が運動施設等の整備計画を行うことにより、平常時、
多目的施設としての機能を図るとあります。
そして、スケジュールとして、ホームページでは、
今年度から始まりましたが、平成21年度から7年間かけ、27年度に向けて文化財調査開始と書いています。
 ここでお聞きしますが、なぜあと5年の計画が3倍の15年もかかるか。
どんな説明を大阪府からお聞きでしょうか、お尋ねします。

北村達夫政策推進部長 お答えいたします。
 議員ご指摘のとおり、昨年の本会議で私のほうから当事業の完成時期を大阪府に確認の上、
平成28年度と申し上げました。これも事実でございます。
 ただ、この時期につきましては、大阪府のホームページでも載っておりますように、
大阪府が当事業の事業認可を取得されたときの完成予定時期ということで、
昨年の12月の議会のときにも当然、私のほうから大阪府のほうに確認したということもございます。
ただ、今回、本年1月より実際現場ということで、文化財調査、現在入っております。
それに先立ちまして、地元の方々への説明会の中で、
その文化財の発掘状況の影響によっては完成までに15年程度は要する見込みであると説明されております。
このように一気に10年間延びたということになるわけでございますけれども、先ほども申し上げましたように、
工事着手に際しまして、
大阪府のほうで工程につきまして再見直しというか再検討された結果でこの完成時期が延びたもの
ということで聞いております。よろしくご理解のほどお願いいたします。

5番(橋本満夫議員) 部長、あと15年ですわ。私、60歳になります。
ことし生まれたお子さんなんか中学校を卒業する年です。まだまだ先の話です。
 問題は、今フェンスで囲まれた立ち入ることのできない広大な土地です。
文化財調査に支障のない一部を市民に開放し、子どもたちが自由に遊べる空間とか、
犬が走りまくるドッグランに利用できないか。
これだれでもが思うことと思いますが、あと15年もかかるという中で、あの広大なフェンスで囲まれた、
もうほとんど土地の買収も終わっているあの土地、
やっぱり市民のために有効に使いたいという思いはあると思うんですが、市としてどのようにお思いでしょうか。

北村達夫政策推進部長 お答えいたします。
 現在、さっき、これから15年かかるということで、当然その用地につきましては、
遊水地ということで浸水対策を目的とした事業取得ということでございます。
大阪府のほうにも確認いたしました。まずは浸水対策を目的に公費を投入して取得した事業用地であるということから、
本来、法的には目的外使用はできないというのが原則、基本でございます。
それとまた、担当者、担当部局に言わせれば、当事業用地にご協力いただいた方々は、
先祖代々大切に管理または耕作されてきた農地であり、その方々の心情を考えると容易には承諾はできないと。
まずは早期完成が大阪府の使命というふうに認識しているというふうに聞いております。
 ただ、15年間ということで、これからまだまだ長い期間がございます。
市のほうといたしましても、何らかの形で暫定的に使えないかということで申し入れした結果、方法といたしましては、
法的に問題はあるが、地域の皆様の総意のもとで要望が出されれば、
府としても話し合いには応じられるかなということでございますので、
あくまでも市を通じて、地元の方の総意ということで要望されれば、
市のほうとしても大阪府に対して要望していくということを考えておりますので、よろしくご理解のほどお願いいたします。


5番(橋本満夫議員) 今、部長が言われたように、ずっと昔から農業をされていた方、あそこで住んではった方が、
大雨が降った場合、洪水になって大変なことになるからというて、大阪府が平成28年ぐらいにできるからというて、
まだ確かに農業されている方いらっしゃるけれども、そこを市民のため、府民のためにというて買収されたわけですわ。
それがあと15年もかかるという中では、やはり逆の立場でいうたら、
本当に市民のため、府民のために有効利用することが第一と思う中では、
隣接している法善寺、特に山ノ井、畑してはった人が多い中では山ノ井とか法善寺、
平野の住民の皆さんの意見をやっぱり聞いて、最終判断するのは大阪府ですけれども、
市としても本当に市民のために有効に利用できるように大阪府にも働きかけていただくことをお願いして、次に移ります。

東側は、要望した通り、スポーツ広場と子ども達が自由に遊べる広場になっています。

 

現在の工事状況です。

 

運用イメージ1

 

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