日本共産党柏原市会議員 橋本みつおのブログです。

原発からの撤退の考え

原発からのすみやかな撤退、自然エネルギーの本格的導入を

―国民的討論と合意をよびかけます―

みなさんは原発をどう思いますか。  まず、歴史的背景をみてみましょう

○原子力の利用をめぐる2つの不幸

・1つ目の不幸―第2次世界大戦で原爆投下

ドイツ(ヒトラー)が核エネルギーを使って爆弾をつくる研究をする

アメリカは負けじと科学者(アインシュタイン等)を集め研究する

ドイツは成功しないまま敗北する アメリカは1945年7月に原爆実験に成功する

せっかく作った核兵器 アメリカの脅威を見せつける必要性・戦後政治のために

敗北寸前の日本に投下 広島(ウラン型)8月6日 長崎(プルトニウム型)8月9日

・2つ目の不幸―原子力エネルギーの使用

アメリカ海軍が潜水艦の動力に使用(1954年)戦争のための開発安全性は2の次3の次

軍用に開発した原子炉をすぐに民間に転用したのが原子力発電

○日本では、1960年代に商業用の原発の稼働が開始される(アメリカからの要望)

現在アメリカから濃縮ウラン75%輸入

日本共産党は、現在の原発技術は未完成で危険なものとして、建設には当初から反対

自民・公明・民主は賛成、推進派―政治献金

① 福島原発事故が明らかにしたものは何か(危険で恐ろしいもの)

天災でなく人災

(1) 原発事故には、他の事故には見られない「異質の危険」がある

放射性物質の放出―「空間的」(他県に及ぶ広範囲で土壌、水道水、農水産物)

「時間的」(長期にわたる健康被害―発がんの危険性、チェルノブイリで9000人)

「社会的」(人間社会、地域社会の破壊。自主避難で約10万人)

(2) 今の原発技術は、本質的に未完成で危険なもの

核エネルギーを取り出す過程で莫大な放射能物質(死の灰)が出る

使用済み核燃料を後始末する方法がない(冷やし続ける貯蔵プール)―最大の弱点

高レベル放射能でる 半分になるのに何千年もかかる

(3) 世界有数の地震国・津波国に集中立地する事の危険(他国ではない)

(4) 「安全神話」への固執の深刻な結果が明瞭に(日本の異常その1)

スリーマイル、チェルノブイリ原発事故後、国際原子力機関(IAEA)勧告だす

事故後の影響緩和策(放射能の危険を減らす)の策定 事故前提の危機管理

② 原発からの撤退の決断、5~10年以内に原発ゼロのプログラム

(1) 5~10年以内を目標に原発から撤退する計画を策定する

日本の総発電量に占める割合は25% 原発以外の発電量はバブル期の1990年と同じ 54基のうち稼働しているのは3分の1 決して無理な課題ではない

(2)「原発ゼロ」にむけ、原発縮小にただちに踏み出す(日本の異常その2)

・原発の老朽化問題 原発の設計想定年数は30~40年

54基中40年超える3基(敦賀、美浜、福島)30~40年 超えるものは16基(別紙)

世界では廃炉にした平均年数は22年

日本の異常な利益第1主義(ルールなき資本主義)

原発利益共同体―電力会社、大手ゼネコン、原発メーカー、メガバンク、政治献金受け取る政党、政治で動く官僚、広告費を得るマスコミ

地方に原発立地交付金のばらまき

原発への水の供給停止 海水をすぐに入れる必要があったが

③ 自然エネルギーの本格的導入と、低エネルギー社会に、国をあげたとりくみを(原発なしでも大丈夫)

日本は5年間で原子力に2兆円、自然エネルギーに6500億円

(1) 自然エネルギーの大きな可能性に挑戦する(世界では自然エネルギーは原発ぬく)

エネルギーとなり得る資源量は、太陽光、中小水力(嵐山)、地熱、風力だけでも

20億キロワット(環境省)=原発54基分の約40倍

○ドイツでは2022年までにゼロ 自然エネルギーを16%から35%(2,020年)80%(2050年)

(2)新しい仕事と雇用を創出する本格的なとりくみを

(3)低エネルギーの社会へーエネルギー浪費型社会からの転換を

エネルギー消費削減のカギは「大量生産、大量消費、大量廃棄」「24時間型社会」の見直し 我慢の社会ではなく、人間らしい働き方と暮らしを実践

 

○「原発からの撤退」の一点での共同をひろげよう