日本共産党柏原市会議員 橋本みつおのブログです。

法善寺駅・堅下駅エレベーター設置に一歩前進

地下改札のあるエレベーター設置された近鉄二上駅

近鉄に要望をしました(2014年6月6日)

昨年の12月議会において、他議員の質問に対し、法善寺駅・堅下駅のエレベーター設置に前向な答弁がありました。

答弁では、現在、エレベーター設置に向け、柏原市として、計画に着手し、近鉄とも協議している。近鉄側からの設計素案の計画が示されている。今後も協議していくというものでした。

初めて、議会に取り上げ、1年半になりますが、一歩前進です。

平成26年6月議会個人質問(橋本みつお)(議事録より)

整理番号32、都市整備、近鉄堅下駅・法善寺駅を、エレベータ設置等のバリアフリー化にする考えについて、市としてのお考えをお尋ねいたします。

 答弁

本市では、平成15年3月に策定した「交通バリアフリー基本構想」に基づき、乗降客数が5,000人以上利用されているJR柏原駅、高井田駅、近鉄河内国分駅において、バリアフリー化を順次進め、平成23年3月に3駅全てが完成したことから、次に近鉄大阪教育大前駅のバリアフリー化の計画を行い、近畿日本鉄道株式会社において、平成25年度に測量設計業務を行い、今年度は工事を予定しており、平成27年3月完成を目指し、現時点では工事の準備を進めていただいている状況でございます。
 以上のことから、柏原市内では乗降客数5,000人以上の駅全てにおいてバリアフリー化が完成することから、次に乗降客数3,000人以上の駅である近鉄堅下駅と法善寺駅について事業計画を定めた後、近畿日本鉄道株式会社と早期に事業着手できるよう協議をしてまいりたいと考えますが、当該事業は、国、近畿日本鉄道株式会社、柏原市がそれぞれ費用を負担し、近畿日本鉄道株式会社が事業主体となり実施するものであり、1駅当たりの事業費が多額なことから、それぞれの財政状況を考慮しながら、関係機関と十分協議を重ね、検討してまいりたいと考えておりますので、ご理解賜りますようよろしくお願いいたします。
 私からは以上でございます。

再質問

近鉄堅下駅・法善寺駅エレベータ設置等のバリアフリー化にするお考えについてお尋ねしましたが、事業計画を定め、早期に事業着手できるよう近鉄とも協議したいけれども、予算があるので、検討していきたいという答弁でした。
 この問題に対しては、市民の皆さんの声、年をとるにつれて階段の上りおりがつらい。つえをついているので、階段をおりるのが怖い。車椅子の方は、一々インターホンを押して駅員さんにロック解除をしてもらわな出られへん、入られへん。あと、ベビーカーを利用する子育て世代の方なんかは、やっぱり階段が大変やという声がたくさん上がっています。
 私も先日、6月6日に上本町、近鉄本社に行って、バリアフリー化の要望書は提出してまいりました。
 部長にお聞きしたいんですけれども、先ほどのバリアフリー法に基づいて、平成23年3月31日に「移動等円滑化の促進に関する基本方針」が出されました。これは何かというたら、今までは5,000人以上が対象やったけれども、1日当たりの平均的な利用者数が3,000人以上の駅舎は、平成32年度までに原則として全てについて段差の解消、視覚障害者の転倒を防止するための設備の整備等の移動等円滑化を実施とあります。
 近鉄さんのホームページを見たら、法善寺駅の乗降客数が3,795人、堅下駅が3,854人となっています。この基本方針を踏まえて、部長に再度バリアフリー化のお考えをお尋ねいたします。

答弁

 「高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律」の基本方針が、先ほど議員も述べられましたように平成23年3月31日に改正されまして、旅客施設について、1日当たりの利用者数が3,000人以上である鉄道駅については、平成32年度までに原則として全てについて移動円滑化を実施するよう明記されてございます。
 本市といたしましては、バリアフリー基本構想で位置づけてある特定経路の整備、これは先ほど答弁しました平成15年3月に設置したものでございますが、それの特定経路の整備に未完成箇所もございますことから、今後は、未完成の特定経路及び近鉄法善寺駅と堅下駅も含めて、早期着手に向けて検討していきたいなと思ってございます。
 以上でございます。

再々質問

この基本方針には、こうも書いています。
 地域の要請及び支援のもと、駅舎の構造等の制約条件を踏まえて、可能な限り整備を行うとする。ということは、エレベータ設置、今言うた基本方針である地域の要請、地域の要請とは地元市なんです。柏原市の要請があって、近鉄に一緒に国も補助を出していくというもので、市長にお聞きしたいんですけれども、堅下駅はJR柏原駅との乗り継ぎ地点、健康福祉センターオアシスの最寄り駅、そしてオガタ通り商店街、法善寺駅は柏原病院の最寄り駅という中では、市長はこの駅のバリアフリー化をどのようにお考えでしょうか。

中野隆司市長 

これはもう高齢者の皆さん、それから障害者の皆さんにとりまして、私にとりましても、市内全駅エレベータ化したいという思いでおります。
 そして、今般の教育大駅が堅下駅、法善寺駅よりなぜ優先されたのかというのも、私自身も疑問を持ちました。ところが、調べてみれば、教育大駅は5,000人以上の乗降客がある。ですから、まず5,000人以上の乗降客の駅を優先的にさせていただいたと。
 その次のステップとして、もう次は堅下・法善寺の駅の検討に入っていきたいと思います。3億かかります、3者負担ですから、市の負担は1億になりますので、この財源の確保も含めて検討してまいりたいと思います。

要望

市長もそういう形で財源の確保等をして検討していく。本当に駅のエレベーター化、市民のニーズは高いです。柏原市としても、しっかりまず事業計画を立てて、近鉄さんとも協議し、早期に実現していただきますように要望しておきます。

そして1年後繰り返し要望しました。

平成27年6月議会

整理番号63、都市整備、法善寺駅・堅下駅にエレベーターを設置する市の考えについてですが、この質問はちょうど1年前の6月議会でも行いました。そのときの部長の答弁は、バリアフリー基本構想で位置づけてある特定経路の整備、未完成の特定経路及び法善寺駅、堅下駅も含めて早期着手に向けて検討していきたいというものでした。1年がたちましたが、どのように検討がされてきたのかをお尋ねいたします。

答弁

本市では、平成15年3月に策定した交通バリアフリー基本構想に基づき、乗降客数が5,000人以上利用されているJR柏原駅、高井田駅、近鉄河内国分駅においてエレベーター設置を順次進め、平成25年度からは近鉄大阪教育大前駅のエレベーター設置事業に着手し、平成27年3月末に完了し、既に供用開始いたしております。
 次に、平成23年3月に、高齢者、障害者等の移動等の円滑化の促進に関する法律の基本方針が改正され、乗降客数が3,000人以上の鉄道駅につきましてもバリアフリー化を行うよう定められております。この法律に該当する近鉄法善寺駅と堅下駅においても今までと同様にエレベーター設置に向けて事業に着手したい思いは持っております。
 しかし、鉄道駅にエレベーターや多目的トイレ等を設置するには、非常に高額な予算を確保する必要がございます。
 したがいまして、財源を確保するために国土交通省や大阪府と協議を重ねるとともに、早期実用化に向け、できるだけ早くエレベーターが稼働するよう、近畿日本鉄道株式会社と協議を行いたいと考えております。
 私からは以上でございます。

再質問
 整理番号63、法善寺駅と堅下駅にエレベーターを設置する市の考えについてお聞きしましたが、昨年要望して1年が過ぎましたが、具体的な動きはないようです。
 今、部長は近鉄と協議されると言っていましたが、私どもは昨年2回、要望書面を持って上本町の近鉄本社にも行って要望した中では、近鉄は、柏原市さんさえやると言うてくれたら近鉄はやっていきたいと。そういう回答を受けている中では、あとはもう柏原市だけの問題です。
 現在、エレベーター設置の必要性が1年前と比べても高くなっています。それはなぜかというと、法善寺駅、堅下駅も始発列車から9時30分までの間と夕方の5時半から最終列車の時間帯、今、駅員さんが不在になっています。乗降客が多い時間帯に駅員さんがおれへんのです。近鉄さんのご案内にこう書かれているんです。車椅子をご利用のお客様は、係員の手配を行いますので、あらかじめ近鉄八尾駅へご連絡願います。ご連絡がない場合は、お待ちいただくことがございますので、ご了承願います。これでは、車椅子の方にとって、こんな不便なことはないと思うんです。
 今、高齢化が進む中で、階段の上り下りも不自由な方がたくさんいらっしゃる中では、部長にお聞きします。先ほど言われたね、平成15年に策定された柏原市の交通バリアフリー基本構想では、柏原駅と国分駅と高井田駅にエレベーター、バリアフリー化するというて、今もう3つつきましたわね。この15年に策定された基本構想の目標年月日はいつまでやったんですか。

答弁
 交通バリアフリー基本構想の目標年次は、交通バリアフリー法に基づく国の基本方針と整合を図って、平成22年度といたしております。

再質問

平成22年でしょう。あれからもう5年たっていますわ。今は平成27年。平成23年に国の法律が変わったわけですやん。昔は5,000人以上の駅舎にはエレベーターをつけやなあかんかったんが、今は3,000人以上の駅舎、これは今、法善寺も堅下駅も入っているという中では、それまでに市としてちゃんとこういう基本構想をつくっておく必要があったと思うんですけれども、その辺はいかがでしょうか。

答弁 

私どもは、平成15年3月に策定しました交通バリアフリー基本構想に基づいて、鋭意努力して整備をしてまいりました。
 その中でも、重点経路として定めた経路でございますが、整備率が80%近く進めさせていただいております。
 ただ、議員がおっしゃられるように、新たな法律が変わってですね、策定せなあかんということでございます。その辺は、私どもも認識しておりまして、鋭意これから準備に取りかかっていきたいなと思っております。
 以上でございます。

要望 

準備に取りかかっていくというお話の中では、しっかりと国の23年に変わった法律の3,000人以上の駅舎にもバリアフリー化する。それは障害の有無にかかわらず、高齢者、子育て世代のためにも国は法律を改正されているんですから、法善寺駅と堅下駅も入れた形で、こういう事業計画と基本構想を早急につくってもらって、しっかりと早期にエレベーター設置していただけるようにお願いしておきます。