日本共産党柏原市会議員 橋本みつおのブログです。

少人数学級制度 小学3年生以上にも拡充を

平成30年第2回定例会(6月議会)での個人質問の内容を紹介します。

あくまでも基本原稿なので、答弁内容や時間配分なので、変更しています。

なお、答弁は、簡略化しています。

 

理番号68 少人数学級の拡充ですが、先ほど不登校の質問で述べました、福井県では、県独自、つまり県内すべての小中学校で実施され、小学校4年生までは、35人学級、5・6年生は、36人学級。そして中学校1年生は、30人学級、2年3年は、32人学級制度が実施されています。

そこで、柏原市として、少人数学級制度を小学3年生以上にも拡充させる考えについてお尋ねいたします。

( 柏原市では、35人以上の児童・生徒が存在する学級は、小学校で3学年、中学校で4学年ある。現在は、習熟度別学習や市単独で小中一貫推進教員を廃止して、こ教育効果をあげたい。)

資料②をご覧ください。

この表は、今年度の全小学校の学級在籍数です。

答弁でもございましたが、今年度でいえば、小学校で、35人以上のクラス編成になっているのは、3年生から6年生まで3学年だけです。

 

例えば具体的には、柏原小学校の4年生です。児童数が75名であるため、1組が38人、2組が37人在籍しています。

35学級であれば、2クラスが3クラスになり、1クラス25人の編成になります。

柏原市として、3人の先生を独自で採用すれば可能です。

1クラス38人と25人の差は、先生にとっても子どもたちにとっても大きな違いがあります。

 

現在、大阪府下33市の中で、自治体独自で少人数学級を設置している市は、11市に広がり、全体の3分の1が実施しています。

中でも、高槻市・豊中市・交野市・泉佐野市・堺市では、小学校全学年に対し、少人数学級が設置されています。

これに加えて、富田林市では、中学3年に、また、門真市では、中学1年生で実施されています。

 

ここでお聞きしますが、大阪府教育委員会市町村教育室小中学校課が平成23年度少人数学級編制に係る研究(報告)の結果を公表されました。

少人数学級の効果としてどのようにまとめられているでしょうか。お尋ねします。

 

( 1、きめ細やかな対応ができる。2、子どもが充実した学校生活が送れる。3、教師の目が行き届き、学力が向上している。4、個別指導などができ、国語・算数の基礎の定着がみられる。)

 

教育面でも生活面でも効果があるとまとめられています。

 

この報告書は、生活面では、まだ少人数をやっていない平成15年度と平成23年度を比べると、小学校1年、2年生において、欠席者数が延べ約1万2,000人減少したという報告があります。

 

また、高槻市では小学校全学年で実施した結果、子どもたちの保健室の来室が実施前に比べて11.3%、1,100人も減少しているという報告もあります。

 

先ほども述べましたが、今、子どものいじめや不登校が大きな社会問題になっています。

 

一人一人の子どもたちに教員の目が行き届き、学力も向上し、教員の多忙化を解消させる少人数学級が今ほど求められているときはないと考えます。

 今、学校では手厚いケアが必要な子どもがふえ、学級崩壊や立ち歩き、トラブルの増加など、さまざまな教育困難が広がっています。

 

国において、中教審初等中等教育部会提言2010では、40人という学級規模では学級経営が困難となっているとあります。

また、少人数学級になれば勉強を丁寧に見ることができ、子どもの発言や発表の機会もふえます。

みんなで話し合いながら認識を深めていく学習のあり方も変わります

子どもたちが関心・興味を持ち、面白くわかりやすい授業を行うための授業準備や、子どもたちにしっかりと向き合う時間を保障していくことこそが、子どもたちの学力の向上やすこやかな成長につながるのではないでしょうか。

 

教員の多忙化を解消し、子どもたちと向き合う時間を増やすことが求められています。

そのための時間を保証し、一人一人の子どもたちに行き届いた教育を実現させるためにも、小人学級の拡充こそが必要であると考えます。

教育長・市長、是非ともよろしくお願いします。

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