八尾市の認定子ども園の請願の結果
何の写真でしょうか。UFO?
連休最終日、夕方から家族で奈良県までドライブをしました。
祖母の実家近くです。娘のリクエストに応えました。
ホタルの光でした。
平成28年6月の八尾市議会です。
田中ゆうこ日本共産党八尾市会議員のTwitterより
採択を適当かどうかの採決に先立って討論が行われました。
不採択の討論 おおさか維新
採択の討論 共産党、無所属議員
(自民・公明・市民クラブは討論なしで(反対理由も述べず)不採択。)
共産党が3月議会に請願に退場したことを、「こそこそとか、無責任だ。」と自民は攻撃しました。しかし今回自民党は、反対の理由も述べずに反対。市民に対して無責任では?!
残念ながら反対多数で議会での採択にはなりませんでした。
しかし大きな動きがおきています。
休園候補園のお母さんはおきらめていません。
公立幼稚園の元関係者の方々から議会へ陳情書が提出されています。(9月議会で)
これから事態が進んでいくにつれて、実際に当事者となる保護者や関係者の怒りと不安は大きくなるでしょう。矛盾は広がるばかりです。
休園候補幼稚園はあきらめないでください。
最終決定は、10月の教育委員委員会議(5人の教育委員で構成)で決まります。
毎月定例で会議が開かれており、請願も届けることができます。会議の傍聴もできます。
7月22日(金)10時から 8階
8月22日(月)2時から 8階(予定)
9月21日(水)(予定)
いずれも市政だよりに日程報告されます。
日本共産党の討論内容
請願第10号「公立就学前施設のあり方は市民的議論で決めることを求める請願」について議会での採択に賛成の立場から日本共産党を代表して討論を行います。
請願項目1、公立就学前施設のあり方は、市民的議論により決めることについて、請願項目2、事業執行を行わず、計画を見直すこと、請願項目3、保育ニーズの対応は料の充足だけでなく、子育てしやすい地域の観点から進めることについて、全面的に賛成をします。
私たちが、この請願に賛成する理由は、主旨説明でも紹介があった保護者の声そのものです。
「4才児のとき、5歳児さんからいろいろ教わったこと、今度は自分たちが下の子に教える番やと、教える楽しさや教える難しさを日々学び、1つ1つ成長していくわが子、その姿を見る私たち親は、本当に心から喜び、子どもの成長を見守っています。そんな大事な時を、5歳児だけの保育にするとか、ばらばらになって他の園に行けとか、ほんとに信じられません。少人数だとこどもたちは切磋琢磨できないとか、もう聞きあきました。この計画がこどものためでないことは、もうほとんどの親が見抜いています。どんなに税金をつぎ込んでチラシをつくろうが、ポスターをつくろうが、逆に市民の怒りが増していくばかりです。どうか、立ち止まって市民と向き合ってください。もっとこどもたちのためにできることがあるはずです。」
八尾市と教育委員会は、この計画が、子育て世代の願いに反していること、子どもの立場に立っていない事実を認め、市民に向き合うべきです。
さて、この計画の矛盾と破たんはますます明らかになってきました。
まず、第一が休園措置など経過措置についてです。
そもそも教育委員会は、「少人数で悪影響はない。」と認めておきながら、2年連続15人以下という休園基準を設け、6園、64人の子どもたちに入園した園での卒園を認めません。
また、法律では3歳児からの教育を保障としているにもかかわらず、 園は平成30年度には5歳児のみ保育となります。
なぜこんなことが子どもたちにとって最善なのでしょうか。理解できる保護者はいません。
第二は、平成31年に、教育・保育を希望するすべての子どもが公民問わず入れないということです。
「大丈夫でございます。約束させていただきたい。」と答弁を繰り返されています。これはあまりにも無責任な発言です。
公立幼稚園を全廃し、幼稚園に行きたければ私立へと無謀なことをし、保育所の待機児童の解消も従来通り民間園まかせにするのが、この計画です。
これを推し進めれば、幼稚園希望者の受け入れ先は不明、保育難民は大量に生まれるのは冷静に考えればだれしもわかることです。
実際この矛盾がもうすでに起きています。1号認定(幼稚園希望)で万全を期すと、急きょ3つの公立幼稚園の4才児募集を平成30年度に行うことになりました。私立の受け入れが未だ確定していないからです。
全部確定するまで計画の延期を求めた議員の質問に対し市長は「平成31年から一年ずらしたらと言われますが、その一年ですべてでるというふうに確信があるわけではない。」とまで言っています。
では、保育希望者はどうでしょうか?過日の本会議で谷沢議員が示した資料でも明らかなように、今年度も350人の定員を増やしているのに、180人の保育所難民がうまれています。
従来からの民間まかせの分園、増設の待機児童解消の限界と保育の申請者の数の見込み違いがその原因となっています。
八尾市の保育の申請者は、八尾市が見込んだ予想数を量を140人すでに上回っています。しかもこの期に及んでも保育の見込み数を訂正することなく、保育希望者は減っていくと予想をしているのです。
保育の見込み量を早急に見直し、公立を含めた認可保育所整備計画を示さない限り、大量の保育難民がさらに生まれるのは必死です。
また、八尾市が推し進める私立の保育園の認定こども園化により、今年度から1号認定(幼稚園希望者)の定員が83人増加し、180人の保育難民がうまれるという、待機児童解消に逆行する事態がうまれていることを指摘せざるえません。
なによりも、この計画の私大の問題点は「公立幼稚園に行かせたい、公立保育所に行かせたい。」保護者の選択肢を奪うことです。
乳幼児期の子育てをゆったり自分の手でしたい保護者の思い、四季折々の季節を感じながら保護者と子どもが通園できる公立幼稚園。これは八尾市の公立幼稚園が積み重ねてきた幼児教育の歴史であり、八尾市民の財産だと考えます。
八尾市の保育の基準となり、子育て支援、障害児保育の先駆性を発揮し、保育の直接実施責任を果たしてきた公立保育所もまた、かけがえのない財産です。
この財産を失うことに市民は怒っています。こんな計画に子どもたちの未来は託せないと不安に思っています。
以上この請願の採択に全面に賛成の立場であることを表明しまして討論を終わらせていただきます。
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