柏原市一般会計予算の反対討論(10名)
26日(土)は、焼肉開きの日。
いつもより早起きをして、しんぶん赤旗の配達からスタート。
もうすぐ雨が降りますよと言う風が吹いていました。
その後、大県事務所へ。
後援会実行委員会の取り組みの準備を行いました。
その後は、車で市内のお宅訪問を行いました。
途中からパラパラと、雨が☂️降ってきました。
採決の結果は、自民党・維新の会・公明党らの議員の賛成多数で可決されました。
反対2と賛成13でした。
日本共産党柏原市会議員団の江村淳でございます。
私は、議案第1号、令和4年度 柏原市一般会計予算に対して、反対の立場から討論をおこないます。
反対の理由は、以下に述べる2点です。
第1に、衛生費の、柏羽藤環境事業組合負担金6億5305万円を認めることは、余熱利用施設また「健康増進施設」であるクリーンピア21の閉館を認めることになるからです。
この予算には、クリーンピア21を令和4年度末、すなわち令和5年3月31日に閉館すること、これにともなって、開閉屋根の大規模な改修工事は行わないことが、ハッキリと盛り込まれています。
委員会質疑のなかで、3~4年の間に3億円もの費用をかけて大規模な改修工事をする効果が薄いとの議論がありました。
この「費用対効果」については、平成11年(1999年)の開館から、計画的に改修工事をおこなってこなかったことが問題です。
利用者数は令和元年度(2019年度)7万9千人で、そのうち高齢者や障害者は1万8千人と増加傾向にあります。
たくさんの利用者から、「安価で利用できる」と喜ばれているのは、構成する3市で共同運営してきたからできたことです。
とくに歩行プールは、3市内には公立・民間問わず、類似する施設がありません。
そもそも、健康増進施設という性格上、費用対効果という視点で論じることが妥当ではありません。
さらに、ごみ焼却施設の更新計画もないまま、クリーンピア21を先行して閉館にすることが問題です。
ごみ焼却施設を建て替えるのは15年後と言われ、その代わりの土地としてクリーンピア21の場所を整備するのは5~6年後です。
これは「あくまで仮定の話」で、焼却施設の更新計画もクリーンピア21をその「代替地」に決まっているわけでもありません。
なぜクリーンピア21だけを先に閉館するのか説明がつきません。
最大の問題・矛盾は、利用者・市民の声を聞いてこなかったことです。
いま、閉館にむけた予算が決まったということを知らせただけで、いまだに利用者・市民からの意見や要望は聞いていません。
健康増進に役立つ、存続してほしいとの声はたくさん寄せられています。
柏原市民の意見も聞き、存続を求める立場から、クリーンピア21を令和4年度末に閉館する予算をふくむ、柏羽藤環境事業組合負担金6億5305万円は認めることができません。
第2に、商工振興費の、プロジェクションマッピング設備設置工事委託料4460万5千円に反対します。
商工業振興費1億3159万2千円のうち、商工業振興事業は11.6%、中小企業融資事業21.3%、地域にぎわい創造事業67.0%です。
二つは中小業者向けですが、地域にぎわい創造事業はアフターコロナの観光対策です。
今年度、新型コロナ感染症対応の地方創生臨時給付金を使って、地域にぎわい創造事業の大きな部分を占めるのが、プロジェクションマッピングの事業です。
この事業は、日本遺産「もうすべらせない!!~龍田古道の心臓部『亀の瀬』を越えてゆけ~』の構成文化財の中でも中核をなし、地すべりによる崩落の様子が色濃く残され、どなたでも比較的わかりやすい旧大阪鉄道亀瀬隧道にプロジェクションマッピングを設置することにより、
まずは亀の瀬に足を運んでいただき、ストーリー全体を知っていただくきっかけとする」こと、またその投影する機材を購入することです。
プロジェクションマッピングにより「年間2万人の集客」と見込まれ、その算出根拠は、週末の土日に投影し、1日5回、1回あたり40人、年間104日で計算して2万人を超えるという予測です。
1回40人という予測が本当に妥当なのでしょうか?
7・8・9月の猛暑の夏に、雪が舞う冬に40人がウオーキングや散策するのでしょうか。
旧亀の瀬トンネルは約40メートルでそこに40人が入って、3密の回避や換気の問題などクリアできるのでしょうか。
「2万人の集客」という見込みは甘いと言わざるをえません。
プロジェクションマッピングの経済効果は、4400万円の投資で2億円になるというのも疑問です。
亀の瀬の最寄り駅はJR河内堅上駅または三郷駅で、堅上駅から歩くと約20分です。地すべり地のため駐車場はなく、近くにお店はほとんどなく、宿泊施設もありません。
亀の瀬からの帰りに、買い物や食事をするとなれば、JR高井田駅を経由して国分の方に行くか、柏原駅周辺まで行くことになります。
どれだけの方々が足を運んでいただけるでしょうか。
映像コンテンツの問題もあります。本会議の質疑でも、人気を継続させるための策、飽きさせない努力が必要とか、春夏秋冬の4つのバージョンにしたらなどの提言もありました。
投影される映像コンテンツは、5分から10分の同じ映像を流し続け、ランニングコストは100万円、更新するには約1千万円かかる見込みとの答弁でした。
今年度は交付金がありますが、来年度以降は柏原市の持ち出しとなります。
「亀の瀬が心臓部」といいますが、地元の人がウオーキングコースをまわる中の一つに、亀の瀬もあるのではないでしょうか。
プロジェクションマッピングという方法でPRする必要があるのでしょうか。
最後に、地方創生臨時交付金の2億1700万円の使い道として、プロジェクションマッピングに4400万円使うことが、市民に納得されるのでしょうか。
交付金のうち、「経済活動の回復~地域経済を立て直す~」ためとして6665万円。さらにその3分の1がプロジェクションマッピングです。
例えば、4400万円あれば、お年寄りなどが健康に、安全に歩けるよう、生活道路などの舗装工事をおこなう方が、余ほど市民に喜ばれるのではないでしょうか。
プロジェクションマッピング設備設置業務委託料の4460万5千円の費用対効果を考えると疑問に感じざるをえません。
この予算を認めることはできません。
以上をもって、議案第1号、令和4年度 柏原市一般会計予算に反対の立場からの、討論といたします。
ご清聴ありがとうございました。